
山田 典生
差玉の考察
差玉のお話です。通常時は絶対にプラス差玉にしかならず、マイナス差玉は大当たり中の時だけの現象です。大当たり中の状態、いわゆるマイナス差玉をコントロールするということは所詮無理な話だし、できたとするならそれは違法ですね。だから通常時にどれ程のプラス差玉をつくるのかを徹底的に考えましょう。
結局ベースのはなしになるわけです。差玉は(アウト)-(セーフ)これも皆知っています。通常時のセーフ玉はいわゆる遊び率、ベースと同じ値になります。私たちの仕事はそのベース値をコントロールするところにあるわけです。ベースはヘソの払い出しと他入賞(BYmin)からの払い出しとで構成されているわけですからその組み合わせを考えて実行するだけです。いくつ吸い込んでいくつ払い出すのか。そしてそれは金額に直すとどれ程の金額になるのか。残念ながらそれらを計算されている店長は少ない。それが現状です。
仮に数値を自分の思い通りに整合させることができたら、あとはどのような演出をするかにかかってきます。これは昔のやり方ですが、◯抜き◯出しという手法があります。例えば、海は主力機種だから2抜き1出しで営業する。牙狼は荒いから4抜き1出しにするといった具合に差玉の演出を変える手法があるのです。2抜き1出しは2日抜いて3日目に出す。
4抜き1出しは4日抜いて5日目に出す。というふうにベースやスタートの値を意図的に変えてやるのです。繰り返しますが、私が申す差玉とは難しいことを指しているわけではありません。通常時のベースを緻密にコントロールしましょうということだけなのです。
私たちはこのように基本的な努力を10年も怠ってきました。それが稼動を落とした一つの要因でもあるわけです。10年かけて落とした信用はその3倍の年月をかけても元に戻ることはないでしょう。だからと言って手をこまねいていてはいけないのです。やれることをやり続け、ほんの少しの可能性でも追うべきだと私は思います。現場で働く皆さん、がんばりましょう!