
山田 典生
人づくりは急ぐべき?
ある店長が私を訪ねてきました。話の最中、彼はとても大切なことを言っていました。
「今活躍している店長達もやがては釘を打たなくなるじゃないですか?その代わりに今の
部下達が打つようになりますよね。仕事の中には急ではなくても重要な事柄があって、釘やパチンコの基礎知識を教えるという仕事はそれに当てはまると思うんですよ…」
以下略
そう、重要課題ではあるものの緊急性を要しない仕事。結構あるものです。
私たちが日常の釘を叩き、増収増益を図ることはこれは急ぎごとで且つなにものにも
代えがたいほどの重要な仕事です。では部下に釘を教えたり知識を与えたりする仕事、
いわゆる人をつくるという仕事はどうでしょうか。
店長が日々の業務を牽引して現状を保っているからまだ急がなくてもいいよね。と現状に満足していると人づくりを怠けていたツケは後で回ってくるものです。実際、今でも
「店長が辞めたので主任に釘を教えたい」と研修の申し込みがあります。
このパターンはお店の運営、商売にとって大きな穴を開けるわけですから緊急を要します。
今を維持することも、将来に向けその準備をすることもその違いは緊急性だけであって、
どちらも比較することができないほどの重要な業務です。特に当たり前のことを
理解してもらい、どんな物事にも対処できるような将来の店長づくりは今から始めるべきだと私は思うのですが、皆さんの考えはいかがでしょうか。